核不拡散・核セキュリティに係る理解増進
ISCNは「核不拡散・核セキュリティの技術・制度の向上、能力構築を通じ、核兵器と核テロの無い世界を実現することで、人類社会の福祉と繁栄に貢献すること」をミッションとしています。その実現のためには広く一般の方々に核不拡散・核セキュリティの重要性を御理解いただくことが不可欠であり、そのための理解促進活動を積極的に進めています。
国際フォーラム
毎年、「核不拡散及び核セキュリティに係る国際フォーラム」を開催しています。このフォーラムは、各国の政府関係者や核不拡散・核セキュリティの専門家を招き、その時々の課題に焦点を当てて、講演やパネルディスカッションを行い、さまざまな課題や対応方策についての理解を深めるとともに、JAEAの取組についても発信を行う場となっています。令和4年度は、「ロシアのウクライナ侵攻が核不拡散・核セキュリティ・原子力平和利用に与える影響と課題」をテーマに核不拡散・核セキュリティ活動に対して何が起きているか、IAEAをはじめ国際社会はどのように対応しているのかについて理解を深め、さらに、原子力平和利用への影響と課題、安全・安心な社会の構築に向け何をすべきかについて議論を行いました。また、学生セッションで議論された次世代を担う若者の意見が報告されました(オンライン開催、参加者:約250名)。
2022年12月15日開催
学生セッション
2020年度より、国際フォーラムのプレイベントとして学生セッションを開催しています。「ISCN夏の学校」プログラムに参加した夏期休暇実習生たちが自ら企画してパネリストとしても参加し、国際フォーラムに即した特定のテーマについての提言をまとめ、次いで行われる国際フォーラムにおいて、学生代表が発表します。
2022年度は「ウクライナ戦争やNPT運用検討会議を踏まえて、何が平和か?核関連の脅威に世界と日本はどう対応するべきか?」をテーマに学生セッションを実施しました。(オンライン開催、参加者:約50名)
2022年12月9日開催
核不拡散科学技術フォーラム
JAEAにおける原子力平和利用と核不拡散関連活動について、専門的及び幅広い視点からの経営的知見、国内外の関連した機関や研究所との連携・協力を得ることを目的としています。外部の有識者に、次に掲げる事項について助言及び提言を行っていただきます。
- 機構が核不拡散対応として取り組むべき業務及び関係行政機関、国際機関等に対する支援に関する事項
- 国際的な核不拡散体制の強化に対する原子力機構の関与に関する事項
- その他理事長又は座長が必要と認める事項
ISCNニューズレター
定期的な情報発信として、「ISCNニューズレター」を毎月メール配信しています。このニューズレターは、世界の核不拡散・核セキュリティに関する動向の分析、能力構築のためのトレーニングや国際会議への出席等の活動報告、さらには技術紹介について継続して発信しております。
ISCNニューズレターに関するご意見・ご質問等は、E-mail: iscn-news-admin@jaea.go.jp までお問い合わせください。